ガンについて 基礎編
☆「ガン」っていったい何なの?
《大木医師》
「ガンはとても怖い病気ですね。
いろんなテレビや雑誌で、ガンについて偏った情報が氾濫しています。
不安を煽るような番組あった翌日は、がん検診に来られる患者さんが多いですね。」
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《倉智院長》
「確かにそうですね。 ガンの正しい知識を持ってもらうことが一番大切だと思います。」

「そもそもガンはなぜおきるのですか?」
「ケガをしても、傷は自然に治りますね。 目には見えませんが、受けた傷の周囲の
細胞達が、“今こそ頑張るんだ!”と増殖を繰り返し、傷を治してくれるのです。
細胞達は増えるために細胞分裂を繰り返します。 繰り返すうちに、ひょんな拍子で、増殖を
止めらなくなる細胞が生まれてくることがあります。 これが、ガン細胞ですね。」
私たちの体は、毎日気づかぬうちに多くの傷を受け、そして治しています。
毎日ガン細胞は生まれています。 1日に100個以上も発生しているとされています。
しかし、生まれたガン細胞を、警察である「免疫細胞」が片っ端から倒してくれるおかげで、
私たちはガンにならずに済んでいるのです。
免疫細胞が弱っていたり数が足りなかったりすると、ガン細胞は生き延びてしまいます。
一度倒し損ねたガン細胞は、その後、免疫細胞だけでは対抗できません。」

「傷を治すときに、ガンは生まれるわけですが、傷にもいろいろありますね?
○タバコから受ける咽頭、喉頭、肺などの傷 → 咽頭がん、喉頭がん、肺がん
○紫外線から受ける皮膚の傷 → 皮膚がん
○排卵のときにできる卵巣表面の傷 → 卵巣がん
○菌、ウイルスから受ける傷 → 子宮頚がん(HPV)、胃がん(ピロリ)、
肝がん(肝炎ウイルス)
普通の生活をしてても、気づかないうちに、いろいろな傷を受けていますね。」
「そうですね。 いくら努力してもがんにならない体は作れませんね。
しかも困ったことに、外からやって来るばい菌やウイルスのような外敵よりも、
自分の細胞由来のガン細胞は言わば内部反乱なので、治療するのもとてもやっかいです。」

「なぜ、外敵よりも内部反乱の方が治療しにくいのですか?」
「ばい菌やウイルスといった外部からの侵入者は、比較的退治しやすいものです。 たとえば、外敵の細胞はしっぽがついていたとしましょう。
自分の細胞にはしっぽが付いていないなら、薬に「しっぽのある細胞を全滅させろ!」という
指令を出せば、薬が全滅させてくれます。
しかし、ガン細胞は、自分の体から生まれた細胞なので見た目がそっくりさんです。
そのため薬は両者の見分けが付かず、ガン細胞だけを攻撃することが出来ません。」

「やっぱり、ガンは手ごわいですね。 ガンになった後にどう治療するかよりも、
ガンになる前に退治するのが一番ですね。 最近では、若年者の子宮頸がんが
増えていますし、子宮体がんや卵巣癌は全体で明らかに増えていますね。
みなさんに、『がん検診は大事なんですよ!』と訴え続けないといけないですね。
(
がん検診)
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「本当にその通りだと思います。」

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