生理・排卵の異常 基礎編
☆知ってください!・・あなたの卵巣と子宮は限界まで頑張っているのです!
《大木医師》
「ここ10年の間に、生理の調子が悪い女性や、排卵の調子が悪くて妊娠できない
女性が、急に増えていますね。 みなさん、多かれ少なかれ、生理不順、生理痛、
月経前緊張症など体調不良を訴えています。
ライフスタイル変化が影響しているとよく言われますが、どうなんでしょうか?」
《倉智院長》
「『ライフスタイルの変化という言い方』は大まか過ぎますね。
確かに卵巣が疲れているのは事実だし、ストレスもその一因でしょう。
ストレスで排卵がうまくいかないから、生理の調子も悪いわけですが、現代女性卵巣が突然
弱くなったわけではありませんよ。
もともとヒトは、一度の妊娠で一人の赤ちゃんしか産めません。 他の動物には、たくさん
おっぱいが付いているのに、人間には2つしかついてないわけですからね。
一度に多くの赤ちゃんを産めない分、何回も妊娠するわけです。
おばあちゃんの時代を思い出して下さい、3人兄弟や4人兄弟も珍しくなかったでしょう?」

「確かにそうですが、妊娠回数と生理トラブルの間に関係がありますか?」
「すごく関係しますよ。 まずは、この表を見て下さい。

まず、上の段に注目してください。 昔の女性の生理は遅く始まり、閉経は早いですね。
そして、お嫁に行くのも早かったので、初回妊娠の年齢も若いし、その上たくさんの赤ちゃんを
産んでいました。 昔は、人工乳(粉ミルク)は無かったから、授乳期間はとても長かったですね。 2年くらい授乳していました。 1度の妊娠で妊娠~授乳期間を合わせると、約3年間も、排卵や生理が無かったんですね。 しかも、昔は避妊しないことが多かったので、授乳を止めて排卵が始まるとすぐ妊娠していました。 その結果、表からも分かりますが、昔の女性は一生のうち、
排卵は50回ぐらいだったと言われています。」
「下の段は、現代女性ですね。 生理が開始が早く、閉経は遅い。
晩婚化や少子化が進んでいるので、妊娠~授乳期間が非常に少ないですね。
その結果、何と生理が一生のうち450回もあるんですね。
昔の女性の9倍も排卵、生理があるわけですね! 卵巣にしたら、ものすごい過剰労働です。」
「そうです。 しかもこの急激な変化が、何百万年の長い人類の歴史の中で、
ここ50年くらいで起きているわけです。 こんな変化に、現代女性の卵巣がついて
来れるわけが無いですよ。」
「しかも昔は、現代のようなストレス社会じゃなかったですからね。
今の女性の卵巣は、非常に厳しい環境下で、過剰な仕事をさせられているのと
同じなんですね。 調子が悪くなるのも当たり前ですね。」

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