生理のトラブル
☆生理にも【良い生理】と【悪い生理】があるんです!
《大木医師》
「生理のトラブルについて、お話したいと思います。
生理トラブルが最近非常に多いですね。 生理不順、生理痛、過多月経、
月経前緊張症など、種類もいろいろです。」
《倉智院長》
「現代女性の卵巣が過重労働に疲れて、排卵~生理の不調を起こしていることは
お話しましたね(
生理、排卵の入門編)。 では、どう不調になるのか考えてみましょう。」
「まずは生理不順からお願いします。 生理が2~3ヶ月に一回という方や、周期がバラバラで一定しない、3ヶ月以上生理が無い(無月経)、など症状はさまざまです。」
「生理には≪良い生理≫と≪悪い生理≫がありますよね。
まず、基礎知識として≪良い生理≫を知っておきましょう。
≪良い生理≫というのは、〈前の生理→排卵成功→今回の生理〉が起きることです。
前の生理→排卵成功の期間(卵胞期、基礎体温の低温期)に、きちんと卵胞を育てる
ことが出来たので、排卵に成功するのです。 そのころ、子宮では受精卵を迎えるために、
ベッド(子宮内膜)の積み上げが行われています。
次に、排卵成功→生理の期間(黄体期、基礎体温の高温期)には、排卵成功後の卵巣から
プロゲステロンというホルモンが出ます。
そのホルモンの影響を受けて、子宮のベッドは、ふわふわにベッドメイキングされます。
14日経つと、プロゲステロンが出なくなるので、ベッドは不要だと判断され、
体外に処分されます。 これが生理(良い生理)ですね!
生理→排卵までの期間(卵胞期)は、卵胞を一人前に育てるのにかかる時間なので、
多少個人差があります。
排卵→生理までの期間(黄体期)は、きっちり排卵した場合、大体一定で14日くらいです。
生理周期が多少長くても、卵胞期が少し長いだけで、きちんと排卵していれば問題には
なりません。 他の人よりも、じっくり時間をかけて卵胞を育てているだけですから。
このような≪良い生理≫を、医学用語で「消退性出血」と言います。

「では次に≪悪い生理≫の話について聞かせて下さい。」
≪悪い生理≫というのは、生理もどきの出血→排卵失敗→生理もどきの出血が
繰り返されることです。 生理もどきの出血→排卵失敗 先程とは逆に、
卵胞を十分育てられず、きちんとした排卵までたどり着けない経過ですね。
排卵失敗→生理もどきの出血の期間に起きていることは、排卵に失敗したために、
ベッド(子宮内膜)をフワフワにするためのプロゲステロンというホルモンが出ず、
支度が整っていないベッド(子宮内膜)を処分してよいのだろうかと子宮は悩み、
そして数週間たって、ベッド(子宮内膜)が本格的に老朽化していき、勝手に崩れ
落ちていく「生理もどき」が起きるのです。
このような≪悪い生理≫を、医学用語で「破綻性出血」と言います。
破綻出血の場合は、周期が40日以上に延びていることが多いですね。
卵胞を育てるのにも時間がかかり、老朽化して破綻して出血するにも時間もかかる
からでしょう。
このように、生理にも≪良い生理≫:「消退性出血」、≪悪い生理≫:「破綻性出血」の
2種類があります。 破綻出血の場合、検査と治療が必要となります。
放っておくと大きな障害が残ることがありますから。
「生理痛、過多月経などの多くは、生理不順と関わりがありますよね。
また、生理痛や過多月経には、子宮内膜症が隠れていることもあるので
症状が気になったら早めに受診するなど注意が必要ですね(
子宮内膜症)。」

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排卵、生理の【入門編】